4月より東邦大学理学部生物学科に講師として着任しました。
研究環境の整備は一からのスタートですが、ようやく退職までの自分の研究のビジョンを立てられる立場となれました。研究室の運営は自分の采配に任されているので、これからがとても楽しみです。地に足のついた研究と教育をしていきたいと思います。

南アルプス高山植物保護ボランティアネットワーク

南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの活動に参加した。
この団体は、静岡県南アルプスで活動するボランティア団体および山岳団体等からなり、協働して高山植物の保護対策を実施している。この週末の活動は、近年高山帯に進出したシカの食害を防ぐため設置した防護柵の保守作業だ。
参加者は実に50人近く(そのうち約20名が高校山岳部)。毎年の活動は募集案内が出るとすぐ定員に達し、キャンセル待ちが出るほとだという。高山帯で活動する身として、この団体の活動力や結束力に色々学ぶところが多かった。


食用ホオズキ

最近食用ホオズキに興味を持ち、日本で栽培しているバディアス農園に立ち寄った。そこでは南米原産のシマホウズキ(Physalis peruviana)が栽培されている。これが強い甘味の中に程よい酸味がマッチして私好みの味だった。日本でホウズキというと観賞用のイメージが根強いが、観賞ホウズキとは種が異なり、果実の味も全く異なる。
久々に新しい味覚に出会い、世界の生物資源の多様さを実感した一時だった。

こちらは収穫され干されているホウズキ。中には黄色い果実が入っている。

木曽駒ヶ岳

毎年恒例の木曽駒ヶ岳での植生調査。
毎年いくつかの調査区では、ハイマツやダケカンバの実生や稚樹が見られる。それらの一部は定着し、一部は枯れていく。中には随分大きくなった稚樹もある。
以下は2009年と2013年の写真

 

岳人

過去の山岳写真は,昔の山の自然を物語る大切な記録です.「写真が語る山の自然」をキャッチフレーズに、日本山岳会自然保護委員会では過去の写真を収集しています.
この山岳写真の収集について山岳雑誌「岳人」とのコラボレーションが実現しました.2013年1月15日発売の2月号に記事が掲載されています.そこでは新旧写真の比較を通じて,自然の変化の傾向をとらえる実例を紹介しています.また,誌上で昔の山岳写真の募集を行っており,お送りいただいた写真のうち,現状と比較検討が可能なものを誌上に掲載していく予定です.その上で,読者のみなさんに可能な範囲で山行の折に最新写真を撮影しご投稿頂けたらと思っています.登山する人みんながユーザーとして山の記録写真を共有し、写真撮影を通じてみんなで山を観測できたらいいなと思います.