脳は直感している
佐々木 正悟 (著)

人は行動するとき、周囲の人の目を気にしたり、合理的にふるまおうとしたりするけれど、余計なことは考えず直感に従うのもいいかもしれない、と思わせてくれる本。

興味深かったのは、"「女の勘」とよくいうが、女性は男性よりも直感力に優れているか?"という話題。著者は人間関係に関しては女性のほうが勘が働くのでは、と考えている。なぜなら女性同士の人間関係は男性同士よりも分かりにくいから。例えば小学校で男の子はガキ大将がいて、分かりやすい上下関係ができる。一方、女の子にも上下関係はあるけれど、それは外からは見えにくい。女の子は周囲の様子などから、その人間関係を読み取ってきたので、勘が働くようになるという。
なるほどー、と思ったので、それを秘書の人に話した。そしたら、「女性は本能的にそういう勘を備えているんじゃない?もの言わぬ赤ちゃんの気持ちをくみとることを昔からやってきたんだから」って。
こっちこそ、なるほどーーーーと思った。さすが子供を育てた人の意見だ。男性である著者には分からない領域かもしれない。