2008-01-01から1年間の記事一覧

研究人生のビジョン

今日は筑波大菅平センターで開催された研究集会に参加させてもらった。主催者からPD以上の発表者は「研究人生のビジョン」を合わせて話してほしいとの希望があったのだけど、ふと考えてしまった。過去自分がやってきたこと、今やっていること、これからやろ…

種生物学会

今日は種生物学会「遺伝子レベルからみた適応進化 -生態学と機能ゲノミクスの接点を探る-」を聞きにいった。前半はデータベースに指数関数的に蓄積している分子情報を使って、有用な情報を見つけ出すといった話題、後半もゲノムワイドな遺伝解析の話があって…

PRO NATURA FAND

今日はPRO NATURA FANDの助成成果発表会に参加した。先日NORNACに来ていた人とも遭遇し、世の中の狭さを実感する。上から落ちてくる研究ではなく、自分からアプライして勝ち取った助成金で行った研究なので、皆さんの熱意が伝わってくる(結果よりも、熱意を…

NORNAC

岡山で開催された自然系調査研究機関連絡会議(通称NORNAC : Network of Organizations for Research on Nature Conservation)に参加した。国や都道府県等の自然系(自然環境保全、野生動植物保全の分野等)の調査研究を行っている機関の事例報告会だ。多く…

神々の山嶺夢枕 獏山好きの友達から是非と薦められた。ひたすら山に人生をかける男の物語だ。久々に心をゆり動かされる小説だった。この本を読むと、自分のやりたいことに理由なんていらないだなと思える。やりたくてやっているんだけど、時々なんで自分はこ…

樹木

初めて毎木調査を体験した。今まで高山植物しか対象にしたことが無かったのでとても新鮮で楽しかった。色々教えて下さったSさん、Aさんどうもありがとうございました。対象が大きいということと、年輪を通して過去の履歴が追えるということは、草本では無理…

フランスの美しさ

フランスに行って感じたのは、街(特に旧市街と言われる場所)が風情があり美しいこと。近代的なビルによって景観が損なわれることなく、まさしく街全体が1つのテーマパークになっているかのような感じ。 日本はどうだろう。歴史的建造物が、近代ビル群に囲…

モンペリエ2:日本とフランスの女性

日本に関心のあるフランス人夫婦と一緒にお食事をした.日本にもすでに何回も訪れている人だ. フランス人の女性は色っぽくて綺麗だなあと思ったので(モンペリエは大学があり、若い人が多いのでなおさら綺麗に感じる)、私が「フランスの女性はセクシーだ」…

モンペリエ1

フランスのモンペリエに留学している相棒のところに遊びに行った. モンペリエは人々が気の向くまま振舞っている感じがした.人々は道端で人目を気にせず、食べたい時に食べ、煙草を吸いたい時に吸い、恋人といちゃつきたい時にいちゃついている.道はポイ捨…

食事

生活習慣病に克つ新常識―まずは朝食を抜く! 小山内博日本の胃癌発生率は昔に比べ減ってきているというものの、外国に比べて非常に高い。著者はその原因を、食後すぐに働き始める日本人の習性によると考えている。 「すぐ体を動かすことで血液が筋肉の方に分…

仕事と子育て

チベットで感銘を受けたことがあったので書き留めておこう。 私達のチベットでの調査地の1つは、高原北東部の3200mの地点だ。そこには中国科学院の研究ステーションがあり、他にも多くの研究者が訪れる。その中に長年温暖化実験をしているアメリカの女性研…

模型

浅間山に行ってきた。小噴火したというけれど、噴火というほどのものでは無かったらしい。灰なども降った跡はなかった。でも噴火という報道で、めっきり登山客が減ったそうだ。お盆休みでどんなに混んでるかと思ったら、ほとんど人がいなかった。久々にいっ…

浅間山

浅間山の地震が増加し、登山規制範囲が広げられたと思ったら小噴火した。4年前小噴火したときは規制にとどまらず登山禁止になった。学生時代は浅間山がフィールドだったので、登山禁止は研究生活の死活問題だった。今はほそぼそと空いている時間を利用して通…

Phyteuma

7月5日の日記でヨーロッパの高山植生は日本と似ているものが多く属が分かると書いたけど、属はおろか科も分からない種があった。それはPhyteumaの仲間。ヨーロッパの固有属だ。何科かと思ったらキキョウ科だ。この花の形がキキョウ科!?と感激した。やっぱ…

帰宅

日本に戻ってきた。日本は蒸し暑い。チベットではヒョウが降る中凍えながら調査することもあったので、ギャップに苦しめられる。また私の行っていた地域は乾燥していて、晴れて暑い日もカラッとしていた。そのぶん、晴れると唇がすぐ荒れる。 日本の湿度を含…

置き去り

今日は成田から北京乗継の飛行機で中国青海省の西寧に来た。西寧は世界的に有名な自転車レースが開催される。その開催日が数日後にせまり、自転車を含む大量の荷物を持った選手が北京−西寧の便に乗っていた。おかげで私を含む多くの乗客の荷物が北京に置き去…

スロヴァキア5

学会が終わり鉄道でブラスティスラバまで戻ってきた。スロヴァキアの物価は日本と同じくらいなのに、鉄道料金はだんぜん安い。5時間の乗車で420SK(約2940円)だ。なおスロヴァキアコロナ(SK)はレートがどんどん上がっている。というのも来年からユーロを…

スロヴァキア4

5日と6日は学会のエクスカーションで、周辺の山岳地域を散策した。ヨーロッパは最も高山植物の研究が盛んになされている地域なので、一度本場の高山帯を見たいと思っていた。そして、日本の高山植生はヨーロッパと似ていると聞いていたので、本当に似ている…

スロヴァキア3

朝目覚めてから宿の周辺を散策。マルハナバチがわんさか飛んでいた。 朝食はブッフェスタイル。チーズが惜しみなく並べられていた。カマンベール、ブルーチーズ、エメンタールなどなど。日本でナチュラルチーズは高価なのでめったに食べない。おかわりして十…

スロヴァキア2

28カ国からの参加があり、多くはヨーロッパだが、インドやニュージーランドからの参加もあった。日本からの参加は京大の先生と私の2人だった(スイス在住の日本人が他に2人いた)。今まで日本と韓国で開催された国際学会にしか参加したことが無かったので、…

スロヴァキア

ありがたいことに海外発表助成に当たったので、国際植物インフォマティクス学会に参加した。今回のテーマはEvolution of Plants in Mountainous and Alpine Habitats。開催地はスロヴァキアのヴィソケータトリという山岳リゾート。日本からスロヴァキアへの…

犬の参列

今日は親戚の結婚式に参列した。場所は山梨。緑に囲まれた屋外の式と披露宴で素敵だった。ここを選んだ理由の1つはペットが式にも披露宴にも参加できることらしい。新郎新婦はペットとともに登場した。きちんと正装し、すっかり家族の一員だ。

カエル

浅間山の調査地には小さな湿地がある。いくつかの小さな窪地に水がたまって池になっている。流入する川はないので真夏に水が涸れる池もあるが、水の涸れない池にはカエルが卵を産む。今は雪解け水などの供給があるので、どの池も常時水がたまっているのだけ…

背番号

ミツバチの行動観察のお手伝いをした。ハチの一部には個体識別用の背番号がつけられている。このハチ用の背番号が市販されているというのが驚き。そんなに需要があるものなのだろうか。背中の形にあうようにカーブしている。試しに背番号付けをやらせてもら…

途中から岡山理科大と東大の方と合流してにぎやかになった。今日は岡山理科大の蒜山宿舎に宿泊。良い所に宿舎があるなあ。羨ましい。雨の中寒い1日だったけど、冬の間デスクワークだったので久々のフィールドで心の洗濯ができました。しかし、昨日今年初めて…

泊まった冷泉山荘は明治時代の民家を復元したもので、囲炉裏あり、牛小屋ありと風情のある宿だった。1日に1組しか泊めないそうで、本日は私一人。20人泊まれるほどの広さなのにちょっと寂しい。そしてカギが無い。管理人さんに「散歩するときも貴重品は置い…

不運

今日から希少種の調査で岡山へ。乗る予定の飛行機に機種変更があり、なぜかカウンターで荷物を預けられず搭乗口で預かるとのこと。ところが私は野外調査用に刃物を大量に持っていた(根ほり、枝切りハサミ、カッター、果物ナイフ)。当然手荷物検査でひっか…

高速のサービスエリアで韓国のお菓子作りを実演していた。韓国の伝統菓子で龍のひげ(ヨンスヨム・クルタレ)というそうだ。はちみつともち粉をまぜたもので輪を作り、片栗粉の中で伸ばしてはたばね、数千本もの細い細い糸のたばにする。(写真に写っているの…

小石川植物園で観察会に参加した。アメリカ産のアカバナトチノキが赤くて長い花筒の花を咲かせていた。花筒の短い白い花をつける日本のトチノキと全く違っていて面白かった。ポリネーターの種類が違うためで、日本はマルハナバチ、アメリカではハチドリだそ…

博物館

今日は東大の先生と研究のご相談。空いている時間に東京大学総合研究博物館へ立ち寄った。現在の展示は鳥のビオソフィア―山階コレクションへの誘い。展示のデザインがとってもおしゃれでびっくりした(見た目にこだわったせいか、展示の説明が非常に読みにく…