旅行

涸沢

3連休は夜行で中房温泉に入り、西岳、槍ヶ岳、南岳、北穂高岳、涸沢を通り、上高地へ抜けた。 初日の西岳のテント場では静かな初冬の山並みを満喫した。が、夜は当然のごとく零下で寒くて熟睡できなかった。 翌日は北穂高岳のテントサイト(3000m)を予定し…

駒ケ岳

北海道駒ケ岳の火山後の植生遷移の様子を見に行った。噴火前にはいなかった国内外来種が優先し、噴火前とは異なる植生が成立している。今後外来種が優先したままで安定するのだろうか、ダイナミックな変化が起こるのだろうか。

薬師岳・北ノ俣岳

かねてから一度行かなくてはと思っていた薬師岳・北ノ俣岳に行ってきた。稜線まで出ると、たおやかな山容が広がり一面が湿地草原になっている。 混んでいる山小屋を避けテント泊にしたものの、テント場も30-40のテントが張られていた。人気のある山域なので…

遺伝子組換え作物

遺伝子組換え作物(GMO)の視察でアメリカ合衆国に来た。アメリカはバイオテクノロジーを用いることが、従来の育種技術に比べて特別なリスクをもたらすものではないという判断で、既存の法制度によりGMOを規制している。そのため、規制は日本に比べるとはる…

フィヨルド

フィヨルドを見たくてノルウェーの海岸線の街Mo i Ranaに来た.フィヨルド観光には季節外れだが、何かツアーがあるだろうと期待して来たが甘かった.ツアリストインフォーメーションは土日閉館.街を観光しようにも日曜は全店閉館でゴーストタウンのようだ.…

モロッコ2

Amizmizで泊まった宿は、まるで乾燥地域の中に現れたオアシスだった。広い敷地の中で、様々な果物や野菜が栽培されている.羊や牛、鶏や七面鳥、ウサギも飼っており、自給自足に近い経営をしている。ここでは、農園の幸を存分に使った料理を出してくれる。農…

モロッコ

年末はモロッコで過ごした.滞在中はアフリカの山が見たくてアトラス山脈の麓の街OuirganeとAmizmizに足をのばした.赤茶けた大地に樹木が点在する様子は、乾燥地域に来たことを実感させるものだった.雪を被ったアトラス山脈が乾燥した景観と対照的だった.…

モンペリエ2:日本とフランスの女性

日本に関心のあるフランス人夫婦と一緒にお食事をした.日本にもすでに何回も訪れている人だ. フランス人の女性は色っぽくて綺麗だなあと思ったので(モンペリエは大学があり、若い人が多いのでなおさら綺麗に感じる)、私が「フランスの女性はセクシーだ」…

モンペリエ1

フランスのモンペリエに留学している相棒のところに遊びに行った. モンペリエは人々が気の向くまま振舞っている感じがした.人々は道端で人目を気にせず、食べたい時に食べ、煙草を吸いたい時に吸い、恋人といちゃつきたい時にいちゃついている.道はポイ捨…

置き去り

今日は成田から北京乗継の飛行機で中国青海省の西寧に来た。西寧は世界的に有名な自転車レースが開催される。その開催日が数日後にせまり、自転車を含む大量の荷物を持った選手が北京−西寧の便に乗っていた。おかげで私を含む多くの乗客の荷物が北京に置き去…

スロヴァキア5

学会が終わり鉄道でブラスティスラバまで戻ってきた。スロヴァキアの物価は日本と同じくらいなのに、鉄道料金はだんぜん安い。5時間の乗車で420SK(約2940円)だ。なおスロヴァキアコロナ(SK)はレートがどんどん上がっている。というのも来年からユーロを…

スロヴァキア4

5日と6日は学会のエクスカーションで、周辺の山岳地域を散策した。ヨーロッパは最も高山植物の研究が盛んになされている地域なので、一度本場の高山帯を見たいと思っていた。そして、日本の高山植生はヨーロッパと似ていると聞いていたので、本当に似ている…

スロヴァキア3

朝目覚めてから宿の周辺を散策。マルハナバチがわんさか飛んでいた。 朝食はブッフェスタイル。チーズが惜しみなく並べられていた。カマンベール、ブルーチーズ、エメンタールなどなど。日本でナチュラルチーズは高価なのでめったに食べない。おかわりして十…

スロヴァキア2

28カ国からの参加があり、多くはヨーロッパだが、インドやニュージーランドからの参加もあった。日本からの参加は京大の先生と私の2人だった(スイス在住の日本人が他に2人いた)。今まで日本と韓国で開催された国際学会にしか参加したことが無かったので、…

スロヴァキア

ありがたいことに海外発表助成に当たったので、国際植物インフォマティクス学会に参加した。今回のテーマはEvolution of Plants in Mountainous and Alpine Habitats。開催地はスロヴァキアのヴィソケータトリという山岳リゾート。日本からスロヴァキアへの…

ハイマツ

中央アルプス木曽駒ヶ岳へ行った。上はすっかり冬の様相。枯れ野原のなかにハイマツの緑がまだら模様を描いている。ハイマツは冬は雪で守られ、春は早めに雪が融けるところがいいらしい。常緑だから、冬の寒さには弱いだろうし、春は早めに光合成を始めなけ…

チチャモラーダ

ペルーではチチャモラーダというワインのように色鮮やかな飲み物がある。これは紫トウモコロシを水煮し、果実の汁を混ぜたものだ。このチチャモラーダに片栗粉を入れてゼリー状に固めたデザートもある。独特の風味があったが、かなり甘く味付けしてあり、紫…

コカ茶

しばしペルーに行っていた。書きたいことはたくさんあるけど、マチュピチュやナスカの地上絵など有名どころは、情報がたくさんあふれているので、印象に残ったペルーの食べ物のことを。 ペルーでよく飲んだのがコカ茶。乾燥したコカの葉にお湯を注いで飲む。…

根子岳

今日は菅平の根子岳に登った。日本の山には、森林限界に至らない低い標高でも高山性の草原が成立している場所がけっこうある。根子岳も標高2207mという高さだが、一部には高山草原がある。冬の間の強風や雪の多さが森林の成立を妨げているのだろう。日本の高…

氷河地形

週末は山の自然学クラブの講座「木曾駒ケ岳における氷河地形と寒冷地形」に参加した。氷河のおりなす地形美を堪能してきた。過去の歴史と地形や地質から自然をながめる目を学んだ。ちょっとした窪地が断層だったり、小さな盛り上がりが氷河の堆積物がたまっ…

ユキワリソウとハクサンコザクラ

ユキワリソウを見に至仏山へ。ここにサクラソウ属の植物はユキワリソウ以外にもハクサンコザクラが生育している。見比べるとその派手やかさが全く違う。ハクサンコザクラはユキワリソウよりも花は大きく派手なピンクをしている。ユキワリソウはなんともはか…

残雪

週末は中央アルプスへ。かなり雪が残っていて、軽アイゼンをつけヒヤヒヤしながら歩いた。でもおかげで週末にも関わらずほとんど人が登ってこず、静かな山歩きが楽しめた。雪の融けた稜線は、ウラシマツツジ、ミネズオウ、オヤマノエンドウ、イワウメ、ミヤ…

カラマツ

今日は再び浅間山。見ごろを迎えたユキワリソウ観察を中心に、市主催の自然観察会をやった。手を動かすことをしたいと思って樹木の分布限界の場所でカラマツの侵入調査をやった。浅間山は新しい火山のため、植生が十分に発達していない。そこは年々遷移が進…

開花

先週末は天気が悪かったので、今日はお休みをもらって浅間山に行った。花々ががどんどん咲き始めた。大学を卒業してから週末にしか来られなかったので、平日の静かな山歩きを楽しんだのは本当に久しぶり。今年は5度目の浅間山。他の山にも行きたいのだけど…

7年目

浅間山での調査を始めて今年で7年目に入った。暖冬だったけれど、春が涼しかったため、今年のフェノロジーが7年間で一番遅い。例年だと、5月の最終週よりユキワリソウの花が咲き始めるのに、今年はまだ蕾。ショウジョウバカマとミネズオウが見ごろだった。

フェノロジー

週末は浅間山へ。今年は4-5月が涼しいせいか、例年よりフェノロジーが遅い感じがする。私は学生時代から浅間山でユキワリソウの開花フェノロジーを調査してきたけど、1種だけじゃなく、もっと多くの種も調べたいなあ、と思う。でも学生ではなくなり、調査地…

晴天

昨日とうってかわっての晴天。降り積もった雪も午後にはほとんど解けた。残っているのは木陰など。 午前中は少し山小屋のまき運びをお手伝い。雪が解けた午後は調査を少々。下山後は菱野温泉常盤館で汗を流す。ここの露天は見晴らしが良い。でも少々小さめ。…

雷雪

週末は浅間山へ。突然の雷雨ならぬ雷雪であっという間に白銀の世界へ。私は今まで春、夏、秋の浅間山しか見たことが無かったので、初めての景色に見入ってしまった。予定していた調査ができなかったけど、おかげで色々なところを散策する時間ができた。 今季…

加波山

今日は筑波山の北にある加波山へ。5合目までは、低木しかなく開放的な登山道となっている。これは5年前の3月におきた山林火災のせいらしい。55ヘクタールを焼き鎮火には27時間もかかったそうだ。 ほとんどの大木が枯れているところを見ると、大きな影…

筑波山

暖かい穏やかな1日だったので、筑波山へハイキングしに行った。多くの木々の芽吹きはまだだったけど、林床は春植物が見ごろを迎えていた。ビロードツリアブがのんびり飛んでいた。期待していたマルハナバチには出会えず。 車で30分ほどのところに素敵な場所…