モロッコ2

Amizmizで泊まった宿は、まるで乾燥地域の中に現れたオアシスだった。広い敷地の中で、様々な果物や野菜が栽培されている.羊や牛、鶏や七面鳥、ウサギも飼っており、自給自足に近い経営をしている。ここでは、農園の幸を存分に使った料理を出してくれる。農薬を使っていないオーガニック素材だ。

広い農園の水は井戸水でまかなっている。一角には井戸水を満たしたプールがある。日中は人々が水浴びを楽しむ。夜、プールの水を農園に流し出し、再び水を溜めるそうだ。また、太陽発電で温めた水をシャワーに使っている。

乾燥地域でも豊かな自然の恵みを受けて生活していることに感銘を受けた。ただ、これは富める人のみ出来る生活だろうか(オーナーはベルギー人)。宿の外に広がる赤茶けた台地がそう物語っている。また、住民がみんな井戸の水で生活することは不可能だろう。自然が供給する以上の水を過剰に使っていれば、いつか破綻するだろうから。