スロヴァキア2

28カ国からの参加があり、多くはヨーロッパだが、インドやニュージーランドからの参加もあった。日本からの参加は京大の先生と私の2人だった(スイス在住の日本人が他に2人いた)。今まで日本と韓国で開催された国際学会にしか参加したことが無かったので、西欧の国際学会はあらゆることが新鮮だった。発表者の半分は女性だ。日本も女性の研究者は増えたが、まだ教授・准教授など上の年齢層のポストは男性ばかりだ。こちらでは年代に関わらず男性と同じくらい女性がきちんとした地位についている。
スケジュールにはコーヒーブレイク30分(1日2回)が含まれる。発表を聞くことと同時に交流を深めることを目的としているのだろう。

発表の多くが高次倍数体にふれていた。植物の多くは高次倍数体である。とくに種間交雑に起源する異質倍数体は種多様化に大きく貢献しており、植物の進化を考える上で興味深い。私はこれまで、高次倍数体は遺伝解析が困難だと避けてきたけれど考えを改めなくては。