スロヴァキア4

Eriophyton2008-07-05

5日と6日は学会のエクスカーションで、周辺の山岳地域を散策した。ヨーロッパは最も高山植物の研究が盛んになされている地域なので、一度本場の高山帯を見たいと思っていた。そして、日本の高山植生はヨーロッパと似ていると聞いていたので、本当に似ているのか確認したいと思っていた。やはり日本の高山植生と似ていて、たいていは属が分かる。チベット高原で属はおろか科すら分からない種がけっこうあって、右往左往したのが嘘のようだ。
指導員が種名(ラテン名)を教えてくれ、西欧の方々はすらすらノートに書きつづる。西欧のラテン語は、日本の古文のようなものなので授業で習うそうだ。しかし私は発音が聞き取りにくいし、つづりが分からない。度々ノートに書いてもらっていた・・・

国立公園なのに、登山道を離れても、多少植物を採集しても怒られない。皆さん思う存分楽しんでいた。日本の高山帯ではまずありえない。手に取って存分に味わうことができないから、研究者のモチベーションは上がりにくいかもしれない。高山帯が少なく、多くの人が押し寄せる日本では仕方ないのだろうけど・・・