食事

生活習慣病に克つ新常識―まずは朝食を抜く!
小山内博

日本の胃癌発生率は昔に比べ減ってきているというものの、外国に比べて非常に高い。著者はその原因を、食後すぐに働き始める日本人の習性によると考えている。
「すぐ体を動かすことで血液が筋肉の方に分散してしまい、胃壁に十分な酸素や栄養が供給されず消火液が十分に分泌されない。これが度重なると胃の細胞がダメージを受け、胃炎や胃潰瘍に進む。昔からいわれるように「親が死んでも食休み」で安静にしているべきだが、難しいのならば朝食を抜いたほうが良い。
血糖値が低下して空腹を覚えても、食事を取らずに活動していると、体に蓄積されているグリコーゲンや脂肪が分解され血糖値が上がり空腹感が解消される。」


著者の主張はなるほどーーと思うことが沢山あったが、食事を抜くのは難しいなあ。
「親が死んでも食休み」なんて言葉初めて知った。「食べてすぐ寝ると牛になる」という言葉はよく聞いたけど、著者によると、この言葉は他人にものを食べさせて働かせる支配者の言い分なのだそうだ。