写真の比較3

木曽駒ヶ岳で2008年より調査を始めて4年。わずか4年なのだけど、調査区のいくつかは植被率が随分増加した。

低温で特徴づけられる高山帯では、植生変化あるいはバイオマスの増加はごくわずかだと思っていたので、数年で目に見える変化があることに少々驚いた。2010年の夏が記録的猛暑で、平年より1.5度ほど高かったことが一因だろうか。しかし、短期間の結果からは、長い自然の営みの傾向は評価できない。植被率の増加は長期間の傾向なのか、あるいは植被率は短期間で増加したり減少したりして安定しているのか。
もう少し長い傾向を見出すために、昔に撮影された写真を活用していこうと思う。