共死

相剋の森 熊谷達也

「最近自然との共生という言葉をよく耳にしますが、共に生きるという耳あたりがよい部分に胡散臭さとまやかしを感じます。生物は、他の生物を殺すことで生きながらえている。互いに殺しあうのが生物の本質なのです。死を見つめるという部分が抜け落ちた議論は意味が無い。いかにして共に生きるかの前には、いかにして共に死ぬか、いわば共死の思想に向き合うべきです」

この本を読んで一番心に残った言葉。その話を相棒にしたら、人間は自然への寄生じゃないか、だって。