山小屋

Eriophyton2009-07-19

スウェーデンのメジャーなトレッキングコースには10-20kmおきに STF (Swedisch Tourist Association)が管理する山小屋がある。宿泊料は260 Kr (1Kr = 12.3円)で、非会員はプラス100Kr。1年間有効の会員カードが295Krだ。
小屋にはベット、ガス、食器、鍋がある。自炊が基本だが、ちょっとした食料品は小屋で売っている。川の水が飲料水なので、どの小屋も川の近くにある。小屋に水道は無く、常時バケツに水がためられている。その水は料理や、使った食器の後片付けに使う。排水は別のバケツにため、所定の場所に捨てる。
そして枕と布団のあるベットがあてがわれる。ベストシーズンにもかかわらず、山小屋の宿泊客は10人足らず。トレッキングコースもほとんど人に会うことなく、道も荒れていない。日本の山事情を知っていると、あまりの快適さに驚いてしまう。人気のある日本の山岳は、夏は人であふれ、道は深いわだちができ、山小屋はすし詰め状態になる。値段もスウェーデンの山小屋よりもはるかに高い。

以前ニュージーランドのトレッキングコースを歩いたとき、人気のあるコースは1日の適正人数を超えないよう予約制となっていた。
日本人はすでに状況が分かっているから、混んでいるなりに楽しめると思うが、外国人が日本の山を訪れた時どう思うだろう。私がスウェーデンニュージーランドの山で感じられた爽快さや開放感、充実感を味わえるだろうか。

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