共同利用

全国大学等遺伝子研究支援施設連絡協議会の総会に参加した。
遺伝子組換え実験に関連する教育の充実や安全確保等に関する情報交換を目的として発足した協議会だ。もう1つの目的として「研究の推進に必要な機器の共同利用等の推進」を掲げている。実際に、共同利用できる機器のリスト作りが進められており、リストが完成したら協議会のウェブサイトで公開される予定だ。
遺伝解析関係の研究には高価な機器が必要なので、こういった機器の共同利用が進むのはいいことだと思う。それに日本は機器にお金をかけすぎていると思う。高価な機器を購入したのに、活用されていないという話もよく聞く。機器に回るお金を人件費などに活用できると研究の活性が上がるだろう。
私の所属する遺伝子実験センターも文部省認定の共同利用・共同研究拠点の1つであり、機器の共同利用を進めている。一方、共同利用を進める機関の研究者が、共同利用のアレンジや機器のメンテナンスなどで忙殺されては、共同利用のメリットが半減していまう。オペレーターやテクニシャンなど必要な人材がそろって、共同利用が軌道に乗るのだろう。