黄色い粉

Eriophyton2006-05-07


ユキワリソウサクラソウサクラソウ属)は葉の裏には黄色い粉がたくさんついている。その成分はフラボノイドらしく、紫外線からの保護に役立っているらしい。
でも、葉の裏なのに保護する役目を果たすのだろうかとずっと不思議だった。湿った岩場などが主な生育場所なので、岩の照りかえしから守られるのでは、という人もいる。
今回浅間山ユキワリソウを見て、この粉は休眠時期から展葉時期に役立っているのではないかと思いあたった。雪どけ最中の浅間山だったが、雪が解けた南斜面ではユキワリソウの展葉が始まっていた。ユキワリソウは休眠芽が地上にあるので、雪解けと同時にすぐ展葉できる。しかし、冬の間積雪がないと、ふきっさらしの場所で耐えなければならない。休眠芽の状態では、葉の裏が外側を向いているので、この葉の裏の粉が威力を発揮できそうだ。