仕事は5年でやめなさい
松田公太 サンマーク出版

この題名は自分にとってかなりタイムリーだった。というのもちまたでは、ポスドク(非常勤職員)は5年で雇い止め(つまり5年以降更新はしない)という制度が急速に広がっているからだ。1月23日に京都大学の例がニュースになっていた。これは京大に限った話ではない。自分のいる研究機関も採用した制度だし、これからも採用する機関は増えるだろう。組織のスリム化とパート労働法の対応のため仕方ない制度かもしれない。でも一方で定年の年齢を引き上げたりと既得権を持つ人達を守る制度は充実していく。
昨年は公募書類ばかり書いていて(そしてリジェクトばかりくらっていて)早く定職につきたいなあと思っていたけど、この本を読むと雇い止めは自分の糧になるのだと前向きに捉えることができる。やめることを明確に意識することで仕事の効率も自分の成長も加速するとつづられている。